大路を走らば

映画とか、漫画とか、ゲームとか、エンタメって素晴らしいですね!

「BIG FISH」(2003年)過去感想 ネタバレあり

監督:ティム・バートン

音楽:ダニーエルフマン

キャスト:ユアン・マクレガーヘレナ・ボナム・カータースティーブ・ブシェーミアリソン・ローマン

制作国:アメリ

上映時間:125分

 

あらすじ(映画.com様より)

死期の近づく老いた父エドワードの看病に里帰りしたウィル。父の得意なホラ話ではなく本当の話を聞きたいというウィルに、父は若き日に巨人と旅に出た話を語るのだが。ティム・バートン監督がダニエル・ウォレスの同名小説を映画化。アルバート・フィニー扮するエドワードの若き日をユアン・マクレガーが、ジェシカ・ラング扮するその妻の若き日を「マッチスティック・メン」のアリソン・ローマンが演じる。

 

MY評価:94点

 

以下ネタバレですよ。

 

私、親子モノに非常に弱いんです。

さらに、こうだったらいいのにって実現できない理想夢想を語るシーンに弱いんです。

さらにさらに、人の半生モノにも弱いし、出会った人が後ほどまた出てくる的な話にも弱いんです。

 BIG FISHは見事に私の弱点を的確に美しくついた映画でした。

 

お父さんの語る半生が描かれるんですが、さすがのティムバートン。

おとぎ話のような政界をを子供だましではなく、しっかりと描いてるんですよね。

シザーハンズチャーリーとチョコレート工場もおとぎ話的な雰囲気と側面をもってましたよね

 

ティムバートンといえばフリーク、今回は巨人、魔女、二つの体に一つの足の女子などぬかりはありません。

 

何よりも心動かされたシーンは、お父さんがお母さんに告白するシーンでしょう。

寄宿舎に住んでいるお母さんが朝おきて窓を開けてみると、一面に黄色い水仙の花が、、、!

そしてそこにたたずむユアンマクレガー!

嗚呼、惚れないわけがないでしょうよ!

 

ちなみに若いころのお母さん役はアリソン・ローマン

逆恨みババアアクションでおなじみの「スペル」の主人公役の人ですね。

 

そしてそのシーンで流れる音楽もまた素晴らしい!

素晴らしい映画にはいい音楽がつきものです。

ダニーエルフマンの曲がもうね、素晴らしい。

既存曲も使われてるんですがけど、これも良い。

とくに好きなのはお父さんが初めてお母さんの寄宿舎に向かう際に流れる「Everyday」。

初めて運命の人にあうワクワク感と、ビシッと決めたスーツ姿にあうオールディーズな曲ですよね。

 

そしてそして、ラスト!

何度観ても大号泣。

作り話を嫌がっていた息子が、お父さんに「お父さんの最期」の話をするわけです。

もうね、その優しい話ったらないですよ、

お父さんの人生に関わってきた人たちが総出で見送るわけです。

このお父さんの人生がそこに総てあるわけですよ。

それを息子が語るわけです。

嗚呼!

 

そしてその後のお父さんのお葬式のシーン。

息子が語った「お父さんの最期」と同じなんですよね。

お父さんの人生に関わってきた人が総出で見送るわけです。

 

最期の息子のお父さんの人生についての語りも素晴らしい!

 

鮮烈に突きササッた映画です。

オールタイムベストですね。

 

あ、後、ヘレナボナムカーターいいっすよね。

一番可愛いシーンは、お父さんに家の権利書を渡すときです。

こう、手をぐいっと突き出すシーンです。

嗚呼!