翔んで埼玉(2019)埼玉がちょっと好きになれる関東圏ローカルムービー
監督:武内英樹
音楽:Face 2 fake
製作国:日本
上映時間:107分
あらすじ(映画.com様より)
「パタリロ!」で知られる漫画家の魔夜峰央が1982年、当時自らも居を構えていた埼玉県を自虐的に描いたギャグ漫画として発表し、30年以上を経た2015年に復刊されるとSNSなどで反響を呼んだ「翔んで埼玉」を、二階堂ふみとGACKTの主演で実写映画化。かつて東京都民からひどい迫害を受けた埼玉県民は、身を潜めてひっそりと暮らしていた。東京都知事の息子で、東京のトップ高校である白鵬堂学院の生徒会長を務める壇ノ浦百美は、ある日、アメリカ帰りで容姿端麗な謎の転校生・麻実麗と出会う。百美は麻実に淡い恋心を抱き、互いに惹かれあっていく。しかし、麻実が埼玉県出身であったという衝撃の事実を百美が知ってしまい、2人は東京と埼玉の県境で引き裂かれることとなってしまうが……。二階堂が男性である百美役をGACKTが麻実役をそれぞれ演じる。監督は「のだめカンタービレ」シリーズ、「テルマエ・ロマエ」シリーズの武内英樹。
MY評価:84点
観ました!翔んで埼玉。
一時期ネットで話題だった、埼玉ディスりネタ漫画「翔んで埼玉」を実写映画化。
この一報を聞いた時、もう既に観たい!って思わされましたよね。
漫画の内容的に酷い出来になってもそれはそれで笑い飛ばせるのである意味成功が約束されてるようなもんですもん。
さて、実際観てみてですが、
かなり首都圏ローカルネタで構成されている作品なので、首都圏に暮らしている人以外は楽しめるのか?と思いつつ
首都圏で暮らしてきた私はかなり楽しみました!
実際東京で暮らしてると埼玉弄りってあると思うんですよね。
私も経験ありますもの。
赤羽に住んでる友人を「あれ?埼玉だっけ?」って茶化したり。
なんだか東京、神奈川、千葉、埼玉には東京を中心としたヒエラルキーが確かになんだか存在するのです。
この映画はそれを過激に大袈裟に馬鹿馬鹿しくえがいてます。
もうね、リアルな地名が出てくるたびにニヤリですよ。
劇中でてくる埼玉解放戦線の浦和支部と大宮支部が仲が悪いってのもニヤリポイントですよね。
浦和支部の持っている旗が赤いのもさらにニヤリニヤリです。
私車に乗るときは必ずナック5を聞いているのでニヤニヤ止まらんですよ。
もうね、下らないけど面白い!
いや、下らないから面白い!
踏み絵として草加煎餅が使われる下りは声出して笑っちゃいました。
ストーリーは特に特筆すべき点はないですかね。
ある意味で埼玉千葉あるあるやイメージ誇張ネタを行うための舞台装置ですからね。ただ、こちらもそれを求めて観に行ってるので、マイナスポイントにはならないです。
ラスト付近の「全国埼玉計画」のくだりは、現実とリンクしつつぶっ飛んでおり、なんだか圧倒させられましたよ。埼玉を見直しましたね。
このままエンドロールか!と思ったら話が続いたので、その時はちょっとガッカリしました。
8分現象かよとガッカリしてたんですが、その後の地下で麗と百美が踊りながら歩くシーンがね、
嗚呼!とても良かったんです!
これは良いシーンですよ!
現実的な地下の空間で、中世ヨーロッパ的な衣装を身に纏った2人が踊るんです!
光の具合も良く、これはちょっと胸打たれましたね。
その後の世界埼玉化計画っていうオチも良く、満足感を持ってエンドロールです。
ラストの一連のシークエンスで麗と百美を好きになりましたよ、ええ。
そしてエンドロールの曲もね、良かった!映画にあってます。
実は私は神奈川県出身の東京暮らし。
今回の映画はある意味関係者でありながら高みの見物ポジションでした。
これを千葉県の人、埼玉県の人が観たらどういう感想なんですかね。
気になります。
兎にも角にも、ローカル特化ですが、いや、ローカル特化だからこそ楽しめました!
首都圏に住んでいる方、埼玉弄りをしていた、されていた方はおススメです。
きっと観終わった後は埼玉ポーズとってますよ。
あやしうこそものぐるおしけれ。