大路を走らば

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シンプルフェイバー(2019年)鑑賞 ブラザーファッカーVシスターキラー ジャスティスの誕生

 

監督:ポール・フェイグ

出演:アナ・ケンドリックブレイク・ライブリー

音楽:セオドア・シャピロ

製作国:アメリ

上映時間:117分

 

あらすじ(映画.com様より抜粋)

アナ・ケンドリックブレイク・ライブリーという人気女優が共演し、ダーシー・ベルのサスペンスミステリー小説「ささやかな頼み」を映画化。突如失踪した女性の行方を追ううちに、うごめく嫉妬や羨望、女の友情と利害、秘密と過去などが徐々に浮かび上がっていく様を描く。監督は「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」「ゴーストバスターズ」のポール・フェイグ。ニューヨーク郊外に住むシングルマザーのステファニーは、同じクラスに息子を通わせるエミリーと親しくなる。事故で夫を失い、保険金を切り崩しながら子育てをしている気立ての良いステファニーと、スランプに陥っている作家の夫との仲もむつまじく、華やかなファッション業界で働くどこかミステリアスなエミリー。2人は何もかも対照的だったが、お互いの秘密を打ち解けあうほど親密になっていく。そんなある日、エミリーが突然失踪してしまい、ステファニーは彼女の行方を追うが……。

 

 

MY評価:80点

 

 

鑑賞しました!シンプルフェイバー

良かったんで、極力ネタバレなしで感想を書きます!

 

あらすじ見た感じでは、ミステリー系の映画で、友人の失踪を機に友人の裏の顔を知る!っていうかなりシリアスでダークな感じで系統としては「ゴーンガール」に近い映画なのかな?と思い鑑賞したわけですが、、、

 

 

これが意外や意外、結構ライト。

OPに流れる曲からしてなんかライト。

そして主人公のステファニー、ライト。

冒頭からしSNSにステファニーがあげているママ友向けのお料理動画でそこで友人失踪の顛末を話す所から始まるわけです。

もうOPからの流れで、あれ?なんか軽いぞ?明るいぞ?と思うわけです。

その後のステファニーの息子の学校での振る舞いから、明るくちょっと抜けてる空気の読めないお節介焼きなキャラがよくわかり、すごくコメディ臭がするわけです。アナケンドリック、好演です。

ただ、あらすじを見ると、誰にでも隠された部分がある的な感じだから、うーんこれはどっちなんだと。

 

その後もこれはどっちなんだを行き来します。底抜けに明るいステファニー、でも時々とる挑発的も取れる言動、ステファニーに裏の顔があるのでは?

失踪した友人エミリーも謎だらけの女性。その夫ショーンもなんだか胡散臭いと、もう全員怪しい!

このどっちなんだはミステリーとして楽しいです。コメディなのかそれとも裏があるのか、深読みを誘発する良い演出です。

 

この映画のさらなる肝は、ステファニーのお節介焼き!これは異常ですよ。

お節介で首突っ込んで色々調べて、、、

そこまでするかという調査っぷり。

しかも調査の過程をSNSでママ友にアップ!視聴者激増って。

犯人からすりゃ余計なことすんなや!って感じですよね。

コメディ的な部分でありミステリー的な部分ですよ。

洋服のシーンはちょっとうわ!って思いましたね。

 

犯人はステファニーをお人好しで何でも言うことを聞く便利な女として利用してたわけですけど、ステファニーに頼んだがために計画が明るみに、、、

まさかそこまでやるとは!ですよ。

ある種の「舐めてたアイツは殺人マシーンだった」ならず「舐めてたアイツは鬼のお節介焼きマシーンだった」ですよ。

 

そして、ラスト!

ステファニーがどうなったかはもうね、大好きな着地!

アンブレイカブル」「スプリット」のラストを何故か思い出しました。

実はビギニング的な!

 

音楽も良かったですね。

英語わからんので歌詞を理解まではできなかったのですが、「映画」をテーマとした曲が多かったですよね。

OPでも歌詞に「シネマ」って入ってた気がしますし、途中の洋服のシーンでは「ボニーアンドクライド」でしたものね。

 

とにかく、重くなく軽すぎもなく、ミステリー感を味わいつつなんだか最後は清々しく明るくなれる。そんな稀有な映画だったと思います。

これはシリーズ化しても面白い?かな?

おススメです!

 

あやしうこそものぐるおしけれ