LUPIN THE ⅢRD峰不二子の嘘(2019年)感想 彼女がついた嘘とは何か
監督:小池健
音楽:ジェイムス下地
製作国:日本
上映時間:56分
あらすじ(映画.com様より抜粋)
抜群の美貌とプロポーション、明晰な頭脳、そして巧みな話術や優れた身体能力で狙ったターゲットを手に入れてきた峰不二子。父親が横領した5億ドルの鍵を握る少年ジーンとともに逃走する不二子は、ジーンの父ランディの命を奪った殺し屋で、呪いの力によって人心を操るビンカムに追跡される。ランディが横領した大金を狙うルパン三世と次元大介の助けもあり、一度はビンカムの魔の手から不二子だったが……。
観てきましたよ。「LUPIN THE ⅢRD峰不二子の嘘」
ルパン好きなんですよね。特にこのLUPIN THE ⅢRDシリーズは大人のルパン路線で毎回大興奮しながら観てます。
LUPIN THE ⅢRDシリーズは、2014年の「次元大介の墓標」から始まったシリーズで、2017年の「血煙の石川五ェ門」に続いて本作で3本目。
テレビシリーズの「LUPIN the Third-峰不二子という女-」を源流とする大人向けルパンシリーズです。
とまあ、調べりゃ誰でもわかる情報を書き連ねてないで、感想をば。
MY評価:70点
テレビシリーズやテレビSPとも一味違う不二子の強さが見れて満足。
不二子って作品によって強さが結構違うような気がするんですよね。今回はバリバリアクションの出来る不二子ちゃんでした。
しかも女の武器をフル活用。不二子ちゃんじゃないと出来ない戦い方でしたね。
特に最終決戦の服装の挑発的な感じは、確実に毒を回すためのものですよね。
さて、そんな不二子ちゃんの敵は人の心を操るというビンカム。
人の心を操る敵ってあんまりフィジカル的には強いイメージがないのですが、ビンカムは超人的耐久力と鋭い爪というバリバリ戦えるタイプ。
前回前々回と比べるとなんでもあり感が強く、ちょっと敵としての魅力が薄かったかも。
心を操る技が1回くらいしか綺麗に決まってないので、フィジカル的な強さが目立ってしまったのが、うーんポイントかなと。
もっと人の心を操る対決をして欲しかった!
“恋という名の媚薬かしら”はちょっと恥ずかしかったぞ!
ゲストキャラのジーンは良かったですね。子供だから不二子の人心掌握が効かないってのは物語のアクセントとして良い!ここまで振り回される不二子ってののなかなか無いので新鮮でした。
このシリーズの不二子って何というか、若いんですよね。大人の余裕ってのがちょっと少ない。そこがまた悪い女ぽくって逆に格好良いのですが。
タイトルにもなってる峰不二子の嘘には騙されましたね。
ジーンの処遇がどうなるのか気になった身としては、うまい落とし所だと思います。
お金を諦めるのは峰不二子らしくないですし、かといって情を捨てきっていない行動の良い。良い塩梅です。
とまあ、普通に良い作品なのですが、特筆すべき所があるのです。
観た人が衝撃と興奮を覚えたであろう、あいつの登場。
うおー!ここで来るかと。
こういう楽しみ方や興奮はMCU作品を思わされて良いですね。
考えてみれば、次元大介の墓標から5年。この時間も経過が再登場の衝撃を高めたのかも知れないです。
リアルタイムで観てきた特権ですね。
時間経過といえば、次元の声。今回は最初の方違和感を覚えましたが後半はそこまで違和感なく見れました。
なんか小林さんの声だけエフェクトというか、音量あげてるような感じでそれが違和感を生んでいる気がします。
次元ファンとしては小林さんの声こそが次元大介と思っているので、違和感があっても小林さんにやっていて欲しい気持ちが強いです。
恐らく後1〜2作品は続くであろうこのシリーズ。今のペースで行くと、4年はかかるわけで、、、
次元大介の墓標、血煙の石川五ェ門、峰不二子の嘘ときて、次はルパンか?銭形か?
そして次元大介の墓標のラストに出てきたヤツに繋がるのか!?
今後も期待のシリーズです!
あやしうこそものぐるおしけれ