大路を走らば

映画とか、漫画とか、ゲームとか、エンタメって素晴らしいですね!

スノー・ロワイヤル(2019年)感想 思ってたのと違う!けど可愛らしいじゃねぇか!

監督:ハンス・ペテル・モランド

音楽:ジョージ・フェントン

出演:リーアム・ニーソン

製作国:アメリ

上映時間:118分

 

 

あらすじ(映画.com様より抜粋)

雪深い静かな田舎町キーホー。この町で除雪作業員をしているネルズ・コックスマンは模範市民賞を受賞するほど真面目に穏やかな日々を送っていた。しかし、ネルズの1人息子が麻薬の過剰摂取に偽装され、殺されてしまったことから事態は一変する。地元の麻薬王バイキングの組織に息子が殺されたことに気づいたネルズは、素手や銃、さらには除雪車で、組織の人間を1人また1人と殺していく。しかし、ネルズの復讐劇を敵対する麻薬組織によるものと勘違いしたバイキングは敵対組織を襲撃。相手もその報復に乗り出し、ネルズの復讐劇は2つのマフィア、さらに警察をも巻き込んだ戦いへと突入する。

 

 

 

観ましたよ「スノー・ロワイヤル」

リーアム・ニーソンって聞いたら観に行かざるおえないですよ。

「アラジン」とどっちを観るか迷いましたが、こっちが勝ちましたね。

 

だってリーアム・ニーソンですよ。リーアム・ニーソンが善良な市民ですよ。

もう暴れ回る予感ビンビンじゃないですか。

で、麻薬組織ですよ。暴れ回る未来しか見えないじゃないですか。

さらに息子殺されるんですよ。もう暴れ回った、過去形レベルで確定ですよ。

 

とまあ、リーアム・ニーソンの時点で敵対組織壊滅ってのは確定してるわけですが、今回の設定は除雪作業員!

どんな殲滅方法が観れるのか楽しみに行ってきました!

 

 

 

 

◆総評◆求めていたものとは違ったけれど、なんだかじわーっと好きになる良雰囲気ブラックコメディ

 

◇求めてたものと違うぜ!

正直、求めていたものと全然違いましたね。リーアム・ニーソン除雪車や雪山を使ってテクニカルに人を殺してくのを楽しみにしてたのですが、除雪車要素もテクニカル要素もなく、爽快感も無かったですね。

最初の殺害方法は殴打と首絞め。まあ、最初の殺害方法だし、オーソドックスな方法なのかな?と。

2人目銃殺。除雪車や雪山要素出てこないぞ?と不安な気持ちに。

3人目、除雪車で追い回し、、、殴打と銃殺。おーーーい!除雪車も雪山の関係ないじゃん!殺害方法もすんごく地味!

求めてたものと違うぜ!

でも、殺し方が地味で生々しい所が、なーんか「ハロウィン」のブギーマンを思い出したり、2人目を殺す時に2択の質問する所が「ノーカントリー」のアントンシガーぽかったり、除雪車で後ろからついて行く所も何処と無く殺人鬼ぽかったりで、殺人鬼目線で楽しんで行けるかもと思い始めたのですが、、、

 

◇また思ってたのと違うぜ!

リーアム・ニーソン、まさかの自分の復讐を殺し屋に依頼。

まあ、その選択は無くはないのかも知れないですけど、リーアム・ニーソンはそんなことしない!(勝手な思い込み)

リーアム・ニーソンがバッタバッタと薙ぎ倒して行く様を見たいのに!

殺し屋はあっさり裏切り、ここからリーアム・ニーソンの影がすっかり薄くなってきます。

 

◇4つ巴?

第3の勢力としてインディアン系麻薬組織、第4の勢力として警察が出てきて自体は4つ巴の争いに!これは「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」バリの勘違い展開が連発するか!?

と思いきやそんなに複雑には絡み合わないんですけどね。

特に警察はなんか居ても居なくても物語的に全然影響なかった感があります。

インディアンはなんか可愛らしくって良かったですね。リゾートホテル満喫しちゃうところとか、何しに来たと思ってんだよ!レベルではしゃいでましたからね。

よくよく考えてみたら、警察も地方警察であるが故にあんまり有能でないというかノンビリとしてるって点で可愛いらしかったですね。

求めていたリーアム・ニーソンアクションではないんですけど、登場人物のユルさが可愛らしく感じ始めました。

 

 

◇ハートフルな誘拐

そして極め付けは、ボスの息子を誘拐ですよ。この子供らしく大人びたボスの息子とリーアム・ニーソンの掛け合いがまあ、可愛いらしい。

寝る前に本を読んで!と言われて読んじゃうリーアム・ニーソン。しかも本がないから除雪車のカタログ。除雪車に乗せてあげるリーアム・ニーソン

この誘拐をテーマに作品作って欲しいくらい良いシーンでしたよ。

 

◇男は日常へ帰る

なんやかんや麻薬組織同士潰しあい、リーアム・ニーソン除雪車に乗ってそのまま仕事を始めます。そこに唯一生き残ったインディアン系のボスが雪上車に乗ってくると。

夜明け近い雪山を無言で除雪車で走るシーンはなんか良い雰囲気で好きでしたね。「スリービルボード」的な、車内二人エンドですよ。

なんか良い雰囲気で終わるなー、でもこういうのが良いなーと思ってたら、最後のオチですよ。

確かに笑い的には良いかもしれないけど、笑えたけど、

求めてたのと違う!

 

◇最後に

はっきり言って、面白味薄いです。

爽快感も爆笑もなく、燃える展開もない。それでも、雪山の雰囲気と最後の除雪車のシーンだけで、なんだかじわーっと良い雰囲気感じられてしまい、”あれ?俺良い映画観た??”と錯覚を覚えてしまう映画でした。

なんかアメリカって言うより、フランスとかイギリスとかそっちの雰囲気感じましたね。

粗いけどキラリと光る部分がある、なしよりのあり映画でした!

 

あやしうこそものぐるおしけれ