壱百満天原サロメ嬢のバズ考察 〜2週間タゴサ生活の果てに〜
昨日壱百満天原サロメ嬢がチャンネル登録者数100万人を突破しました。
Vtuberとしては前代未聞のスピードです。
何を隠そう私はサロメイト。
発配信の翌日から、ずーーーーーっと
twitterで「サロメ」と検索しては世の反応をにやにや見ておりました。
他人のエゴサなので、タゴサですね。
仕事の時間以外はほぼタゴサしてましたね。
そんな異常者とも言える行動から、サロメ嬢がどのようにバズっていったのかをせっかくなので拙い考察・推察を交えながら記載していこうと思います。
拙い上に、内容薄いですがご勘弁を
本題に入るまで前に私のvtuber遍歴?を
Vtuber発遭遇は約2年前 本田ひまわり氏
推しは鈴原るる氏
時々見るのは月ノ美兎氏
Youtuber、vtuber共に熱心に見る習慣はありません。
■配信初日〜初バイオ
私がサロメ嬢を認知したのは初バイオ配信時。
Twitterでvtuberがバイオ7のDLを失敗し、そのまま配信しているとの情報が流れていたため、野次馬根性丸出しで配信を覗きにいったのがきっかけでした。
動画リストを見て衝撃、配信2回目。
しかし初配信は1日で視聴回数100万回越え。
何かあるなと初配信を見てみれば、知らない男がくーるくる。
住民票、履歴書、個人番号カード、胃カメラ。
なんだこれはの連続。
後で調べていくと、サロメ嬢の初配信から公式登録100万人記念のイベントじゃないかと、いろいろ憶測、注目が高まってたようで。
恐らく初期にサロメ嬢をフォローしたのは、
①エニーカラーの箱自体に興味がある方
②新人ライバーに興味がある方
③野次馬根性丸出しの方
初配信の常ですのでそりゃ①〜③のような客層が集まるのが普通
しかし、今回は公式100万人の件もあり、①の数が普段よりも多かった
そしてサロメ嬢の異常行動により③の数も多かったわけです。
数字が数字を呼ぶ。話題に人は群がる。
ただ、実力がなければそれを活かすことはできません。
■バイオ二回目〜1週間雑談
サロメ嬢についてタゴサをしている上で、初期の方でよく見かけたワードは
「「TikTok」で流れてきた」でした。
今回の記事で一番書きたいことが実はこれで、
サロメ嬢の異常な数字は、twitterを主戦場とするオタク気質な人々だけでなく
TikTokを使用するような客層に広がってたわけなんですよ。
サロメ嬢のインパクトは短い動画でもわかりやすいので TikTokに適してたのかもですね。
④TikTokを使用する層
さらに数字が数字を呼び
ともすれ、Vtuberを見た事がない方々にも広がっていきます。
そうなってくると嫌が応にも目に入る。
twitter界隈のV を避けてきた方々、興味がなかった方々の目にも入る。
そしてバズりは免罪符。
これまで避けてきたけど、この人なら!
という理由づけもバッチリ。
「vは見たことなかったけど」が大量に発生し、それが更なる免罪符
あの人見てるなら私も見ようになっていたんじゃないでしょうか。
⑤今までvtuberを見ていない、避けていた人たち
ここで話を脱線して特記したい事が一つ
サロメ嬢がバズっていく中で、初雑談を迎える辺りから呼称に変化が見られました。
今までは「サロメ様」「サロメ嬢」だけだったのが、「サロメお姉様」と言う呼称が発生し、急激に増えていったのです。
明らかな異なる客層の追加又は、サロメ嬢に対する認識の変化があったのだと思います。
そんな中で、雑談内でコスメの紹介。
サロメ嬢は需要に確かに応えました。
その日の配信から、サロメ嬢をある種崇拝する人が増えたように思えます。
快進撃が続けば、今までのライバーを推していた方々に複雑な気持ちを呼ぶものです。
60万を超えた辺りから、次第にそんな声が聞こえてきました。
ように感じますが、タゴサしてる限り少数でした。
印象に残ってるのは、登録者数を抜かされた時点で、サロメ嬢を登録したとの報告でした。
⑥他推しの人たち
さらに特記ですが、男友達がいる発言について実際にネガティブな発言をしている人は皆無だった事を報告します。
80万超えて90万行けあれよあれよの壱十万、
タゴサを得た推察は以上です
数字は数字を呼びます。
しかし、それにも限度がある。
確かな実力、数字に応える能力がなければ100万人を迎える前に失速していたはずです。
サロメ嬢が個人Vとしてデビューしていたら、ここまでの異常な伸びはなかったかもしれません。
だけど、同じタイミング、同じ状況で違う人がデビューしても、同様の結果を得られたでしょうか。
その一点に置いて見ても、サロメ嬢は100万人に到達するような光る物が確実にあったのだと思います。
インターネットの片隅にこの鑑賞記録を
誰かの目に留まりますように
とっぴんぱらりのぷう
ハッピー・デス・デイ(2017年)感想 恋も愛も殺意もデ・ジャブ
監督:クリストファー・B・ランドン
音楽:ベアー・マクレアリー
出演:ジェシカ・ローテ
製作国:アメリカ
上映時間:96分
あらすじ(映画.com様より抜粋)
イケてる女子大生で遊んでばかりのツリーは、誕生日の朝も見知らぬ男のベッドで目を覚ます。慌しく日中のルーティンをこなした彼女は、夜になってパーティに繰り出す道すがら、マスク姿の殺人鬼に刺し殺されてしまう。しかし気がつくと、誕生日の朝に戻っており、再び見知らぬ男のベッドの中にいた。その後も同じ一日を何度も繰り返すツリーは、タイムループから抜け出すため、何度殺されても殺人鬼に立ち向かうが……。
観てきました!ハッピー・デス・デイ。
本作はどうやらループモノ、同じ一定の日を繰り返す映画みたいです。
ループモノ、大好物なんです。
「恋はデ・ジャヴ」、「ミッション8ミニッツ」、「バタフライエフェクト」、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」等、ループモノは名作が多い!
しかも今回はスリラーってんで、観に行かざるおえない案件でしょうよ。
と、やってる劇場が少ない事を嘆きつつ観に行ってきました。
MY評価:75点
良作ですよ、奥さん。
ループモノの定番的な動きが大半なので、真新しさは少ないのですが、定番的な動きだからこそ安定して面白い作りになっています。
特筆すべき点は「ハッピー・デス・デイ」はスリラーでありながらコメディでもあるんですよね。これが良い塩梅でした。
赤ちゃんマスクを付けた犯人に殺されるのですが、主人公は一向にマスクを狙わないんですよ。無理がある展開ですが、コメディ寄りの作品なので許せちゃう訳です!
だからと言って、しつこかったりあからさまなコメディ描写は無いんです。
この塩梅が非常に良かった。
主人公にビッチを据えたのが良かったですよね。悲壮感が薄れ、自然なコメディ演出を後押ししてました。
(ビッチってかなりドギツイ表現ですが、本編でも出てくる表現ですのでそのまま使用します。あくまでいい意味でビッチです。いい意味で。)
キャラで言えば、カーターも良かった!
優しいけどパッとしない冴えない男。ループモノの相棒として高得点ですし、ビッチとの組み合わせとしてもかなり高得点。ツボ押さえてますねー。
主人公がカーターに心許した理由も、手を出していなかったからってのがまた良い。
とまあ、キャラクター的に高評価なので、
やっぱり大切ですよね、キャラクター。
ストーリーや演出もソツがないです。
結構丁寧に伏線を張ってくれてるので、犯人はわかりやすいです。裏をかこうとして全く頓珍漢な犯人を出されるより全然良いです。むしろ好評価。ミステリー的にも良くできてます。
スリラー演出も良くできてます。犯人が最初に登場するシーンは緊張感があります。警官の下りはコメディ的でありながらも、あの不意打ちはやられましたね。
個人的お気に入りシーンは、主人公の自己犠牲の所ですね。
あれは背景や台詞も相まって燃えましたね。主人公の成長も見て取れて、エモいです。
上映時間96分という時間も、コンパクトにまとまってて良いです。
こういうエンタメ映画は100分超えないくらいがちょうどいい気がするんですよね。
監督はパラノーマルアクティビティシリーズの監督さんみたいですね。パラノーマルアクティビティシリーズ好きなんですけど、あの作品から考えると、まさかここまでポップ動きがあるものが取れるとは思わなかったですよ。すごいなぁ。
傑作!とまで行かなくても、確実に良作。人にオススメしやすいエンタメ映画でした。
続編もあるみたいので楽しみ!
あやしうこそものぐるおしけれ。
アラジン(2019年)感想 異国と魔法ってわくわく!
監督:ガイ・リッチー
音楽:アラン・メンケン
出演:ウィル・スミス、メナ・マスード
製作国:アメリカ
上映時間:128分
あらすじ(映画.com様より抜粋)
生きるために盗みを働きながらも真っ直ぐな心を持ち、人生を変えるチャンスをつかもうとしている青年アラジンと、自立した心と強い好奇心を抱き、自由に憧れる王女ジャスミン。2人の運命的な出会いをきっかけに、それぞれの願いは動き始める。そしてアラジンは、邪悪な大臣ジャファーの甘い誘いに乗り、魔法の洞窟からランプを引き受けるが……。
観ってきましたよ!アラジン!
ガイ・リッチー監督ですよ!マスト観です!
最近ディズニーの実写化多いですよね。
なんとなくツボを押さえた監督起用をしてる気がするので、結構期待してるんです。前回も「ダンボ」にティム・バートンはなんか納得しましたし、今回のガイ・リッチーもなんかアラジンには合うかもと思ったもんです。
とまあ、期待度そこそこ高めで観に行ったわけですが、、、
MY評価:82点
いやー!実に良かったですよ!
ディズニーらしさもありアラジンでありながらも、一つの映画作品として良く出来てます!実写映画化の中では最高レベルなんじゃないでしょうか。
アニメの実写化って、原作から掛け離れてもダメですし、原作なぞられ過ぎても、アニメと現実のギャップに違和感を覚えちゃいがちなんですよね。
それを今回はいい塩梅で原作要素を抽出して、アレンジを加えてきてるわけです!
まずアラジンが、平民っぽい!
原作の見た目だと良いとこのお坊ちゃんにも見えるんですが、ちゃんと平民らしさが漂うナイスキャスティング。
何処と無く感じるボンクラ感がたまらない!これが地に足がついてて良い!
ジャスミンが、強い!
最近の潮流ではありますが、ただの護られる系ヒロインではなく、芯の強さを持った女性として描かれてます。
地下牢に送られそうになり、歌い始めた時は、”牢屋に送られるってのに、何格好つけてんねん”と眉をひそめそうになりましたが、その後の展開を見て、格好良い!すいませんでした!と土下座する勢いでしたよ。
ジーニーが、良い距離感!
ジーニーらしいコミカルな動きもありつつ、アラジンに親しくなりすぎてない。
アニメの方は結構すぐに打ち解ける所が良い奴過ぎるのですが、今回は良い距離感です。
そして、ジャファーに深みが出た!
昔はアラジン同様コソ泥だったって設定はジャファーに抜け目なさが加わって良かったと思います。
ミュージカルシーンも良かった!
フレンズライクミー、プリンス・アリ両方ともアニメに勝るとも劣らない仕上がり。ダンスという点では今回の方に軍配があがるかもです。
ダンスと言えばパーティでのエキゾチックなダンス!あのシーンのおかげで、なんだか架空の世界というより、現実と地続きな場所で物語が進んでる印象を感じました。なぜか。
ストーリーの展開も原作と大筋を踏襲して、少々ツィストを入れてて、アニメ見た人でも新鮮な気持ちで楽しめると思います。
私もアラジンって面白いな!と再確認させられましたもの。
エンタメ映画として、今年観たものの中で上位に入る事は間違いない、素晴らしい映画でした。
アラジンのアニメも久し振りに見てみようっと。
あやしうこそものぐるおしけれ
LUPIN THE ⅢRD峰不二子の嘘(2019年)感想 彼女がついた嘘とは何か
監督:小池健
音楽:ジェイムス下地
製作国:日本
上映時間:56分
あらすじ(映画.com様より抜粋)
抜群の美貌とプロポーション、明晰な頭脳、そして巧みな話術や優れた身体能力で狙ったターゲットを手に入れてきた峰不二子。父親が横領した5億ドルの鍵を握る少年ジーンとともに逃走する不二子は、ジーンの父ランディの命を奪った殺し屋で、呪いの力によって人心を操るビンカムに追跡される。ランディが横領した大金を狙うルパン三世と次元大介の助けもあり、一度はビンカムの魔の手から不二子だったが……。
観てきましたよ。「LUPIN THE ⅢRD峰不二子の嘘」
ルパン好きなんですよね。特にこのLUPIN THE ⅢRDシリーズは大人のルパン路線で毎回大興奮しながら観てます。
LUPIN THE ⅢRDシリーズは、2014年の「次元大介の墓標」から始まったシリーズで、2017年の「血煙の石川五ェ門」に続いて本作で3本目。
テレビシリーズの「LUPIN the Third-峰不二子という女-」を源流とする大人向けルパンシリーズです。
とまあ、調べりゃ誰でもわかる情報を書き連ねてないで、感想をば。
MY評価:70点
テレビシリーズやテレビSPとも一味違う不二子の強さが見れて満足。
不二子って作品によって強さが結構違うような気がするんですよね。今回はバリバリアクションの出来る不二子ちゃんでした。
しかも女の武器をフル活用。不二子ちゃんじゃないと出来ない戦い方でしたね。
特に最終決戦の服装の挑発的な感じは、確実に毒を回すためのものですよね。
さて、そんな不二子ちゃんの敵は人の心を操るというビンカム。
人の心を操る敵ってあんまりフィジカル的には強いイメージがないのですが、ビンカムは超人的耐久力と鋭い爪というバリバリ戦えるタイプ。
前回前々回と比べるとなんでもあり感が強く、ちょっと敵としての魅力が薄かったかも。
心を操る技が1回くらいしか綺麗に決まってないので、フィジカル的な強さが目立ってしまったのが、うーんポイントかなと。
もっと人の心を操る対決をして欲しかった!
“恋という名の媚薬かしら”はちょっと恥ずかしかったぞ!
ゲストキャラのジーンは良かったですね。子供だから不二子の人心掌握が効かないってのは物語のアクセントとして良い!ここまで振り回される不二子ってののなかなか無いので新鮮でした。
このシリーズの不二子って何というか、若いんですよね。大人の余裕ってのがちょっと少ない。そこがまた悪い女ぽくって逆に格好良いのですが。
タイトルにもなってる峰不二子の嘘には騙されましたね。
ジーンの処遇がどうなるのか気になった身としては、うまい落とし所だと思います。
お金を諦めるのは峰不二子らしくないですし、かといって情を捨てきっていない行動の良い。良い塩梅です。
とまあ、普通に良い作品なのですが、特筆すべき所があるのです。
観た人が衝撃と興奮を覚えたであろう、あいつの登場。
うおー!ここで来るかと。
こういう楽しみ方や興奮はMCU作品を思わされて良いですね。
考えてみれば、次元大介の墓標から5年。この時間も経過が再登場の衝撃を高めたのかも知れないです。
リアルタイムで観てきた特権ですね。
時間経過といえば、次元の声。今回は最初の方違和感を覚えましたが後半はそこまで違和感なく見れました。
なんか小林さんの声だけエフェクトというか、音量あげてるような感じでそれが違和感を生んでいる気がします。
次元ファンとしては小林さんの声こそが次元大介と思っているので、違和感があっても小林さんにやっていて欲しい気持ちが強いです。
恐らく後1〜2作品は続くであろうこのシリーズ。今のペースで行くと、4年はかかるわけで、、、
次元大介の墓標、血煙の石川五ェ門、峰不二子の嘘ときて、次はルパンか?銭形か?
そして次元大介の墓標のラストに出てきたヤツに繋がるのか!?
今後も期待のシリーズです!
あやしうこそものぐるおしけれ
スノー・ロワイヤル(2019年)感想 思ってたのと違う!けど可愛らしいじゃねぇか!
監督:ハンス・ペテル・モランド
音楽:ジョージ・フェントン
出演:リーアム・ニーソン
製作国:アメリカ
上映時間:118分
あらすじ(映画.com様より抜粋)
雪深い静かな田舎町キーホー。この町で除雪作業員をしているネルズ・コックスマンは模範市民賞を受賞するほど真面目に穏やかな日々を送っていた。しかし、ネルズの1人息子が麻薬の過剰摂取に偽装され、殺されてしまったことから事態は一変する。地元の麻薬王バイキングの組織に息子が殺されたことに気づいたネルズは、素手や銃、さらには除雪車で、組織の人間を1人また1人と殺していく。しかし、ネルズの復讐劇を敵対する麻薬組織によるものと勘違いしたバイキングは敵対組織を襲撃。相手もその報復に乗り出し、ネルズの復讐劇は2つのマフィア、さらに警察をも巻き込んだ戦いへと突入する。
観ましたよ「スノー・ロワイヤル」
リーアム・ニーソンって聞いたら観に行かざるおえないですよ。
「アラジン」とどっちを観るか迷いましたが、こっちが勝ちましたね。
だってリーアム・ニーソンですよ。リーアム・ニーソンが善良な市民ですよ。
もう暴れ回る予感ビンビンじゃないですか。
で、麻薬組織ですよ。暴れ回る未来しか見えないじゃないですか。
さらに息子殺されるんですよ。もう暴れ回った、過去形レベルで確定ですよ。
とまあ、リーアム・ニーソンの時点で敵対組織壊滅ってのは確定してるわけですが、今回の設定は除雪作業員!
どんな殲滅方法が観れるのか楽しみに行ってきました!
◆総評◆求めていたものとは違ったけれど、なんだかじわーっと好きになる良雰囲気ブラックコメディ
◇求めてたものと違うぜ!
正直、求めていたものと全然違いましたね。リーアム・ニーソンが除雪車や雪山を使ってテクニカルに人を殺してくのを楽しみにしてたのですが、除雪車要素もテクニカル要素もなく、爽快感も無かったですね。
最初の殺害方法は殴打と首絞め。まあ、最初の殺害方法だし、オーソドックスな方法なのかな?と。
2人目銃殺。除雪車や雪山要素出てこないぞ?と不安な気持ちに。
3人目、除雪車で追い回し、、、殴打と銃殺。おーーーい!除雪車も雪山の関係ないじゃん!殺害方法もすんごく地味!
求めてたものと違うぜ!
でも、殺し方が地味で生々しい所が、なーんか「ハロウィン」のブギーマンを思い出したり、2人目を殺す時に2択の質問する所が「ノーカントリー」のアントンシガーぽかったり、除雪車で後ろからついて行く所も何処と無く殺人鬼ぽかったりで、殺人鬼目線で楽しんで行けるかもと思い始めたのですが、、、
◇また思ってたのと違うぜ!
リーアム・ニーソン、まさかの自分の復讐を殺し屋に依頼。
まあ、その選択は無くはないのかも知れないですけど、リーアム・ニーソンはそんなことしない!(勝手な思い込み)
リーアム・ニーソンがバッタバッタと薙ぎ倒して行く様を見たいのに!
殺し屋はあっさり裏切り、ここからリーアム・ニーソンの影がすっかり薄くなってきます。
◇4つ巴?
第3の勢力としてインディアン系麻薬組織、第4の勢力として警察が出てきて自体は4つ巴の争いに!これは「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」バリの勘違い展開が連発するか!?
と思いきやそんなに複雑には絡み合わないんですけどね。
特に警察はなんか居ても居なくても物語的に全然影響なかった感があります。
インディアンはなんか可愛らしくって良かったですね。リゾートホテル満喫しちゃうところとか、何しに来たと思ってんだよ!レベルではしゃいでましたからね。
よくよく考えてみたら、警察も地方警察であるが故にあんまり有能でないというかノンビリとしてるって点で可愛いらしかったですね。
求めていたリーアム・ニーソンアクションではないんですけど、登場人物のユルさが可愛らしく感じ始めました。
◇ハートフルな誘拐
そして極め付けは、ボスの息子を誘拐ですよ。この子供らしく大人びたボスの息子とリーアム・ニーソンの掛け合いがまあ、可愛いらしい。
寝る前に本を読んで!と言われて読んじゃうリーアム・ニーソン。しかも本がないから除雪車のカタログ。除雪車に乗せてあげるリーアム・ニーソン。
この誘拐をテーマに作品作って欲しいくらい良いシーンでしたよ。
◇男は日常へ帰る
なんやかんや麻薬組織同士潰しあい、リーアム・ニーソンは除雪車に乗ってそのまま仕事を始めます。そこに唯一生き残ったインディアン系のボスが雪上車に乗ってくると。
夜明け近い雪山を無言で除雪車で走るシーンはなんか良い雰囲気で好きでしたね。「スリービルボード」的な、車内二人エンドですよ。
なんか良い雰囲気で終わるなー、でもこういうのが良いなーと思ってたら、最後のオチですよ。
確かに笑い的には良いかもしれないけど、笑えたけど、
求めてたのと違う!
◇最後に
はっきり言って、面白味薄いです。
爽快感も爆笑もなく、燃える展開もない。それでも、雪山の雰囲気と最後の除雪車のシーンだけで、なんだかじわーっと良い雰囲気感じられてしまい、”あれ?俺良い映画観た??”と錯覚を覚えてしまう映画でした。
なんかアメリカって言うより、フランスとかイギリスとかそっちの雰囲気感じましたね。
粗いけどキラリと光る部分がある、なしよりのあり映画でした!
あやしうこそものぐるおしけれ
リング(1998年)感想 Jホラーの金字塔!死は”きっと”じゃなく”必ず”クル!助かる方法は
監督:中田秀夫
音楽:川井憲次
上映時間:95分
製作国:日本
あらすじ(yahoo映画様より抜粋)
テレビレポーターの浅川玲子は、見たら一週間後に死ぬというビデオテープの噂を耳にする。にわかには信じられない玲子だったが、姪の死をきっかけにビデオについて調べ始める。やがて、偶然手に入れた問題のビデオを確認のため見た玲子は、その内容に、噂が本当であることを確信する。が、それは7日後の自分の死を意味した……。
映画館に全然行けない日々が続いとります。今週の土曜日くらいには行きたいものです。
とまあ、そんな個人的事情は置いておき、先週の土曜日にDVDで観た「リング」の感想をば、書いていこうと思います。
説明不要のJホラーブームの先駆け、貞子というJホラー史に燦然と輝くキャラを生み出した傑作。
「リング」の小説版はかなり好きなんですけど、実際映画版はしっかり観てなかったんじゃないかと思いつつ、鑑賞しました。
「貞子」鑑賞後だったので、私が愛した貞子に会うためもありつつ。。。
MY評価:80点
ちょっと原作好きであるが故の贔屓目が入ってしまってますが、やっぱり素晴らしいですよ。
ホラー映画でありながら、貞子が人を呪い殺すシーン、というより貞子がガッツリでるシーンがラストにしかないんですよね。そこが素晴らしいんですよね。
貞子が現れたら、それはもう終わりなんです。
ラストにしか出ない貞子、それでもこの映画に終始緊張感が漂うのはやはり、”1週間後に死ぬ“という呪い。
これこそがやはり素晴らしい!
貞子が画面に出てこなくても、心霊現象が頻発しなくても、死は確実に近づいてるのです。これが緊張感を生む。
実際、心霊現象やビックリシーンが凄い少ないんですよね。
この映画の怖さって、言い知れぬ不気味さ、焦燥感。何かの“キッカケ”により今までの日常から一歩足を踏み外してしまっているという感覚ですよね。
もう、戻れない。一見変わらない日常なのに、明らかに何かが異質。
呪いのビデオと1週間後に死ぬという感覚がそれを産んでるわけです。
ある意味病気にかかったようなもんです。
そして、呪いの根源を探す。
これがまたミステリーや謎解き的で面白いわけです。
ただ、調べれば調べるほど、自分がかかった呪いやその発生源がヤバイ事がどんどんわかっていくわけです。
さながら病気について調べていくうちにどんどん不安になるように。
そして助かったという安堵。
からのー、訪れる死の時。
これが嗚呼!超秀逸。
ホラー的にも、ミステリー的にも秀逸!
まずホラー。今まで頑なに映してこなかったシーン。そう!どう死ぬのかがついに映されるわけです。この満を持した感に加え、あの有名なTVからの登場。
あれ?呪いのビデオが写り出した、なんで?呪いが解けたはずでは?あれ、ビデオの続きが、、、うわあああ!出てきた!!!そしてアップに睨み!
最高です。
ミステリー的にも最高潮。なんでなんでの繰り返しですよ。呪いを解いたんじゃないの?何か間違ってたの?なぜあの人は助かったの?貞子が迫る中でこの何故もぐるぐる巡る。さながら走馬灯のように。
嗚呼!最高!
そして最後に種明かし。
呪いを解く方法が明かされるわけです。
呪いのビデオという存在は理不尽ですが、そのルールに理不尽さはないんです。ここが良い!ルールがあるから怖いのです。
(ルール無用の「貞子」の感想はこちら)
貞子(2019年)感想 NO RULE, NO FEAR 撮ったら死ぬ!?撮らなくても死ぬ!! - 大路を走らば
このミステリー感と中田秀夫監督がマッチしたんじゃないかと思うんです。
前回の「スマホを落としただけでなのに」でもそのあたり感じたので、「リング」見直すとなおさらですね。
(「スマホを落としただけなのに」感想はこちら)
スマホを落としただけなのに(2018年)感想 今こそ学べ!ネットリテラシー - 大路を走らば
小説版「リング」シリーズを読むといろんな”なぜそうなるのか”ってのが綺麗に明かされますんで、是非小説版を!特に「ループ」のネタバレを食らう前に!
とまあ、興奮してしまいましたが、あともう一点。是非褒めたいところが。
呪いのビデオがすごい!!
小説版の呪いのビデオも凄いのですが(そのルール含め)、よくもまあこんなに不気味な映像を作ったもんですよ。
本当に直接的に恐ろしい映像なんて一つもないんです。なんだか不気味な映像が細切れに。。。
ビデオって媒体のおかげもありますよね。デジタルで作ろうとしてもあの不気味さは出せませんもん。
と、映画が終わって静寂なスタッフロール。スッと入る”Feela like HEAVEN“これも良い!
完璧かよ!
映像、キャラクター、ストーリー、音楽、全てが良い!
Jホラーの金字塔。
いつかこの要素を継いだホラー映画が。
私の愛した貞子にまた会えることを、
本当に祈っております。
あやしうこそものぐるおしけれ
スマホを落としただけなのに(2018年)感想 今こそ学べ!ネットリテラシー
監督:中田秀夫
音楽:兼松衆
上映時間:116分
製作国:日本
あらすじ(映画.com様より抜粋)
いつものように彼氏に電話をかけた麻美は、スマホから聞こえるまったく聞き覚えのない男の声に言葉を失うが、声の主はたまたま落ちていた彼氏のスマホを拾った人物だった。彼氏が落としたスマホが無事に戻ってきたことに一安心する麻美だったが、その日から麻美の日常は一変する。まったく身に覚えのないクレジットカードの請求、それほど親しくない友だちからの執拗な連絡……それらは麻美のさまざまな個人情報が彼氏のスマホからの流出を疑う事象の数々だった。一方その頃、ある山中で若い女性の遺体が次々と発見される事件が起こる。すべての遺体には、いずれも長い黒髪が切り取られているという共通点があり……。
「スマホを落としただけなのに」タイトル的にも気になってたんですけど、劇場で公開してる時観にいけなかったんですよね。
公開当時、ちょうどスマホを落としてたので、周りからも揶揄された印象があります。
「スマホを落としただけなのに」確かにそんな印象ですが、企業によっては社用のスマホ落としただけで監督省庁に報告!なんてとこもあるくらいの自他含む個人情報の固まりですからね。どんなことになるのか楽しみにしながら、DVDを鑑賞しました。
ちなみに私の落としたスマホは戻ってきませんでした。
MY評価72点
良かったですよ〜。
こういう、人間が怖い系は地に足が着いてるからか、面白い邦画が多い気がします。
と言ってもパッと頭をよぎった人が怖い系が「冷たい熱帯魚」とか「悪人」という怖いを通り越したナニカタチだったのであんまり良い具体例がなかったのですが。
そこらのナニカに近づくほど成田凌は凄い良かった。怪演でしたね。
ああいう異常者はやり過ぎると冷めるのですが、いい感じでした。若干やり過ぎ感はありましたが、いい感じでした。
特に浦田として接してる時とのギャップですね。あの落ち着いた感じから徐々に素がでてくる感じ、良きかな。
あと、バカリズム。あれは良いアクセント。だってバカリズムから滲み出る粘着オーラと自分の中の世界観が出来過ぎてて話通じなさそう感。悪気はなさそう感。これのおかげで恐怖感増してますよね。
田中圭も好青年で良かった!
と、まあキャスティングGOODな感じでしたよ。
ストーリーもスマホからSNS、ネットショッピングと、ネット社会の個人情報とその脆弱性を下地に、殺人事件、ストーカー、炎上、隠された過去とまあ盛りだくさんな感じ。
ネットと個人情報の教材ビデオにもなりそうなわかりやすい説明を織り交ぜつつ、盛りだくさんな要素が複雑に絡み合うもんですから、まあ楽しい。
誰が犯人?こいつのこの行動怪しい!主人公にも秘密が!?とまあワクワク出来るわけです。
ただ、最終的にそれがなんだか上手く噛み合わなかったて印象があるんですよね。
特に主人公の過去がらみは、なんか物語の主軸に関係がない気がして、、、
別にあの過去が無くても問題なくストーリーが進んでいく気がするんです。
解決にも、何かのキッカケにもなり得ない要素で、ただ興味を牽引させてるだけじゃないかなと。
実際興味を牽引させてるなら良いじゃないって話かもですが。ちょっと裁判ゲームでもあったり、途中で気づいてしまえるものでもあるのがまた。
そこがちょっと、うーんポイントでしたね。
「サプライズ」的な展開を期待してたんですけど。
(「サプライズ」はめっちゃオススメだから広く皆に観てもらいたい)
うーんポイントを書いてしまいましたが。全体的に良い映画であるのは間違いないです。
スマホの写真の一覧表示が思い出や想いが画面一杯に広がってる感じがエモくて良かったですしね。
(“いつの間に撮ったんだよ”って台詞含めて、「そして父になる」を思い出しもしましたが)
さすが中田秀夫監督。
恥ずかしながら、中田秀夫監督と知らずに借りました。図らずしも「貞子」からの中田秀夫監督2連続です。
(「貞子」感想はこちら。結構批判してますが宜しければ)
貞子(2019年)感想 NO RULE, NO FEAR 撮ったら死ぬ!?撮らなくても死ぬ!! - 大路を走らば
思うに中田秀夫監督ってホラーよりサスペンスやミステリーの方が上手いんじゃないんですかね。リングもサスペンスミステリー的な怖さだったと思うんですよ。
今後はサスペンスミステリーものお願いします!中田秀夫監督!
さて、私の落としたスマホは今一体何処にあるのだろう。
個人情報の固まり、スマホ。
願わくばスマホを落としたってだけで終わりますように。
あやしうこそものぐるおしけれ