大路を走らば

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ルパン三世 ルパンVS複製人間(1978年)過去感想 ルパンは夢を見ない!

監督:吉川惣司

音楽:大野雄二

出演:山田康雄小林清志

製作国:日本

上映時間:102分

 

あらすじ(映画.comより抜粋)

不二子からの依頼で、永遠の命が与えられるという伝説の「賢者の石」をエジプトのピラミッドから盗み出したルパン三世。しかし、不二子はルパンから賢者の石をだまし取り、ある人物のもとへ去ってしまう。その人物とは、1万年もの間、「神の実験」と称して自身のクローンを作り続けてきた、マモーという名の複製人間だった。マモーは自ら「神」を名乗り、ルパンに不老不死の話を持ちかけるが、ルパンは相手にしない。怒ったマモーは不二子をさらい、ルパンは圧倒的な力を持つマモーと対峙することになる。

 

77点

 

モンキーパンチ先生がお亡くなりになりましたね。

私、ファン歴は浅いのですが、ルパン三世がファンでして、やっぱり何か思い出というか感想を書きたいなと思ったわけです。

モンキーパンチ先生が携わった「DEAD or ALIVE」や、子供の頃繰り返し見た「くたばれノストラダムス」や「TOKYO CRISIS」、大好きな「アルカトラズコネクション」、名作名高い「ワルサーP38」どの感想を書こうか悩みましたが、やっぱり長編ルパンを語るには「ルパンVS複製人間」が一番と思ったわけです。

ちなみに「カリオストロの城」への私のスタンスは、作品として素晴らしい、けどルパン作品としては綺麗すぎるかな派です。

 

前置き長くなりましたが、ルパンVS複製人間の感想です。

 

なんと言ってもオープニング、タイトルシークエンスですよね!

長編ルパンの見所はオープニングだと思ってる私なのですが、1、2を争うオープニングです。

ルパンの死亡を確かめに古城に現れる銭形警部。行きていたルパン、パラグライダーで逃走。銭形警部ルパンに向かって発砲、銃声に合わせてタイトル!

嗚呼!素晴らしカッコイイ!

 

話の流れはテレビシリーズルパンの基本的なものとなっています。

事件が起こりカーチェイス、次元、五右衛門の一時離脱、それぞれの敵との戦い、銭形との共闘。

そしてクローンなどの時事ネタ

ルパンの王道だからこそ、安心して楽しめます。

 

あと特筆すべきは敵役のマモーですね。

ルパンシリーズって印象が強い敵役ってあまりいないんですよね。

どうしてもルパン一味にフォーカスを当てる構造上、いかにルパン一味の活躍を盛り上げるかが重要となります。そのため、敵がやられ役感が強いんですよね。

銭形の存在もそれに拍車をかけているかもしれません。

ただ、本作のマモーのインパクトたるや!

決して武闘派だとかめっちゃ強いってわけではないのですが、言い知れぬ狂気と底知れない禍々しさを感じます。

このキャラの存在で本作は他シリーズの中でも抜きん出た魅力を放っていると思います。

 

だからこそ、今後この敵とぶつかる可能性があるLUPIN THE THIRD シリーズは、、、!

については個別に語りたいです。

 

一番大好きなシーンはタイトルにも書いた「ルパンは夢を見ない!」のシーンですね。

もうね、なんかカッコイイじゃないですか!夢見ないからどうなのって話じゃないんです。カッコイイんですよ!

夢見ないんですよ!

 

今回の次元は明確な敵役が居なかったですね。ルパンの頼れる相棒として渋い仕事をしてました。

五ェ門の敵であるフリンチはちょい魅力不足でしたかね。

銭形も有能よりでいい感じです。

不二子ちゃんはあまり強くない不二子ちゃんでした。

 

そして最期のルパン音頭。

これが染み入りますよね。

最初聴いた時はなんだこのEDはと思ったんですけど、

今となっては時代も感じる良いEDです。

当時の劇場映画はお祭り企画って空気を存分に味わえます。

 

細工は流々その後は、

仕掛けをとくと御覧じろ。

 

ルパン語りとかしたいっすね。

 

あやしうこそものぐるおしけれ