移動都市/モータルエンジン(2019年)感想 踏み抜け!対戦車地雷!
監督:クリスチャン・リヴァース
音楽:トム・ホーケンバーグ
出演:ヘラ・ヒルマー、ヒューゴ・ウィーヴィング
製作国:イギリス、アメリカ
上映時間:128分
あらすじ(映画.com様より抜粋)
「60分戦争」と呼ばれる最終戦争から数百年の時が過ぎ、わずかに残された人類は地を這う移動型の都市で生活することを余儀なくされた。巨大移動都市ロンドンは、都市同士が捕食しあう弱肉強食の荒れ果てた地でその支配を拡大させ、小さな都市を捕食することで成長を続けている。そんなロンドンの指導者的立場にあるヴァレンタインに対し、過去のある出来事から復讐心をたぎらせる少女ヘスターは、ある小都市がロンドンに捕食される騒ぎに乗じてロンドンに潜入。ヴァレンタインに刃を向けるが……。
MY評価:52点
観てしまいました移動都市/モータルエンジン!
大きな戦争が起き、文明が一度崩壊した未来の地球。人々は移動都市で暮らしていた。
主人公は最強の移動都市「ロンドン」に挑む!!!
てな感じの予告を見て、
「ロンドン」VS「ローマ」とか、巨大移動都市「モスクワ」なんかが出てきて移動都市対戦するのでは!?!?とか
移動都市「ロンドン」を攻略してく感じか!?ICOとかワンダと巨像的な!?
と、ワクワクしながら劇場へ行ったわけです。
始まって感じる、「メイズランナー」臭。
望んだような移動都市同士の対決はなく、移動都市攻略的な要素もありませんでした!
まあそれは私が勝手に勘違いしてただけなので良いのですが、、、
ちょっとこれは、私の中のアサトヒデタカさんが出ちゃいますよ。
と、ダメなポイントを語る前に、良いところを挙げていきます!
心の中に赤毛のアンを飼いましょう。
幽霊塔の丸部警部も心の中に少女を飼うことを推奨してましたし。
移動都市/モータルエンジンの良いところ!
①移動都市のデザイン!
いやー男心をくすぐりますよね!
冒頭の複数の移動都市が離れて走り出すシーンは、その変形っぷりとか無骨さとか、良き!です。
移動都市同士の対戦が見たかった、、、
②メデューサ!
ロストテクノロジーメデューサが発動するシーンの映像は良かったです!
ただ爆発するのではなく、ブラックホール的なので吸い込んでいく感じ!
恐ろしくも綺麗でした!
上記二つとも映像面なんですけど、監督のクリスチャン・リヴァースは元々視覚効果のスーパーバイザーを行なっていたようで、まさにその力量の発揮ですね!
はい!良かったこと探し終了!
少女は寝る時間です!
移動都市/モータルエンジンの悪いところ
①不要な展開が多い
ターミネーター擬きのシーン要ります?空中都市で大暴れしてなんか勝手に納得して機能停止しちゃいましたけど。
しかもなんか走馬灯みたいなの流してましたけど。思い入れも何もないのでなんの感情も湧かんかったですよ!
ヴァレンタインの娘がロンドン内部から謎に迫るシーン要ります?娘が捜査しなくても主人公達ヴァレンタインの秘密にたどり着いてますし、娘が秘密にたどり着いてもなんもストーリー的に影響与えませんでしたよね。
②グダグダなストーリー
スターウォーズがやりたかったのかな?ターミネーターがやりたかったのかな?
③燃えないラストバトル
飛行機4つに負けるのはどうなのか
④至る所がガバガバ
これに尽きると思うんですよね。
メデューサあんなに脆いなら停止システム使わなくても物理で壊せるんじゃないの?とか
移動都市あんなに走り回ったら森全部なくなるよね。とかとか
トムが兵器隠してる場所、絵を破いて中の物取れちゃうなら番号ロックの意味なくない?とかとかとか
人攫いみたいな移動都市は効率悪くない?とかとかとかとか
最終決戦前に「ローマの住人には罪はないんです!」とか言ってたけど、ローマ市民壁壊してスンゴイ興奮してたけど。とかとかとかとかとか
そんなローマ市民反省もせず壁向こうに受け入れられてるけど。とかとかとかとかとかとか
というか、受け入れられるんなら最初から受け入れてやれよ。とかとかとかとかとかとかとか
枚挙にいとまがないんですよ!
アサトさんに言わせりゃ
お遊戯的なことなら外でやってくんない?
ですよ。
あ、でも外でやってるか。
監督のクリスチャン・リヴァース、今回が初長編映画だったみたいですね。
力量がモロに出ちゃいましたね。
うーん設定は、設定は良かったんだ!
冒頭は、冒頭は良かったんだ!
よくよく考えてみれば見えてる地雷だった気がするんだ!
でもこういう映画もなんかツッコミながら見れて良いよね!
あやしうこそものぐるおしけれ