ダンボ(1941年)感想 象が空を飛ぶのを見たとき
監督:ベン・シャープスティーン
音楽:オリバー・ウォレス、フランク・チャーチル
キャスト:エドワード・ブロフィ
上映時間:64分
製作国:アメリカ
あらすじ(以下Wikipedia 様より)
サーカスの象のジャンボのもとに、コウノトリが一匹の赤ちゃん象を届ける。その子象はとても可愛らしかったが、唯一耳が大きいことが他の象との違いであった。ジャンボはその子象にジャンボ・ジュニアと名づけたが、他の象達に耳のことを笑われ、ダンボとあだ名されてしまう。
それでもジャンボは愛情をたっぷり注ぎ、可愛い我が子ダンボを大切に育てた。ある日、サーカスを見に来た子供にダンボがイタズラされているのを見て、ジャンボはたまらずその子供をお仕置きする。サーカス団員がそれを止めに来るが、興奮したジャンボは思わず団長を投げ飛ばしてしまい、凶暴な象として檻に入れられてしまう。
MY評価:65点
実写版ダンボの前に、オリジナルであるアニメのダンボの感想!
実はダンボ観たことなかったんです。
ダンボってキャラクターが有名な割にはそういう人多いんじゃないでしょうか。
ダンボについて知ってることは3つ
①耳で飛ぶ
②ネズミが相棒
③なんか羽を持ってる
さて、この3つはどのように話に関わってくるのか!
DVDで鑑賞です!
思ったよりストーリー短いぞ!ダンボ!
思ったより飛ばないぞ!ダンボ!
ダンボのストーリーを端的に言えばこんな感じ、
ダンボ誕生、耳がデカイのでいじめられ、母がそれを庇い檻に、何やかんやショーを失敗したりピエロしながらも、最後は空を飛べることに気づきスターへ。
ストーリーは短いですけど、1941年ってことを考えると、これだけのアニメを作り上げるってただただすごいなと。鉄腕アトムが1963年ですよ。
しかも人と違っている事は人より優れているのかもしれない。コンプレックスをプラスにってテーマはディズニーらしくって良いですよね。当時から変わらない理念を感じます。
逆に、テントを張るシーンの肉体労働者に黒人しかいなかったのは、当時の世相を感じますね。流石のディズニーも当時はそういう認識だったのでしょう。
(悪いわけじゃないです。現在の世相やディズニーの立場を考えると面白いってだけです)
にしても短い!というよりなんかあっという間!
恐らく盛り上がりが空を飛ぶって一点のみに絞られており、盛り上がってきたぞ!と思ったら話が終わっちゃうところが短く感じる一因かなと。
あそこから話を続けるには、また何かしらの問題を発生させる必要があるため、あそこで切ることが必ずしも悪いわけじゃないんですけど。
ただ、飛ぶことへのカタルシスがあんまりない。
物語のタメってのが、ダンボへの評価に対してはあるんですけど、ダンボが飛ぶことへのタメはないんです。
だから、飛ぶことができた!って事へのカタルシスは少ないんですよね。
飛べるんじゃね?飛べた!的な軽さで飛ぶもんですから。
しかも今までタメてきた、ダンボへの評価についての解消ははそのすぐ後にくる上に同じ飛ぶ行為ってわけですから、視聴者的には、直前に飛ぶ姿見せられてるわけですからあんまり盛り上がれない気がするんですよね。
一応プラセボ効果として持っていた魔法の羽根が鼻から離れちゃうって言うピンチ要素を設けてるんですけど、落下してる最中だから、そのピンチ感をあまり煽ることもなく短時間で解決ですよ。せめて落下前に羽根をなくしちゃうくらいの時間の余裕が欲しかった!
それ以前にダンボが飛ぶシーンが1回しかないので、ダンボが羽根にどれだけ依存してるかがわからないんですよね。
だからピンチとしても軽く見え、盛り上がりにかけると。
でも!ここまでうだうだ言ってきた事は実際そんな問題ないのです!
だって、ダンボは子供達のアニメであり、こんな血相悪い大人がネチネチ言うような話じゃあないんです!
なによりもダンボが可愛らしい!
これに尽きます!可愛いは正義!オールオーケーです!
魅力的なキャラクター、わかりやすいお話、色とりどりな楽しい世界観、そして音楽。
これ以上何を求めるっちゅうもんですか。
と、本当に思ってます。
あやしうこそものぐるおしけれ