名探偵ピカチュウ(2019年)感想 キミの横にいるパートナーは、ピカチュウ?
監督:ロブ・レターマン
音楽:ヘンリー・ジャックマン
出演:ライアン・レイノルズ
製作国:アメリカ
上映時間:97分
あらすじ(映画.com様より抜粋)
子どもの頃にポケモンが大好きだった青年ティムは、ポケモンにまつわる事件の捜査へ向かった父ハリーが家に戻らなかったことをきっかけに、ポケモンを遠ざけるように。ある日、ハリーの同僚だったヨシダ警部から、ハリーが事故で亡くなったとの知らせが入る。父の荷物を整理するため、人間とポケモンが共存する街ライムシティへ向かったティムは、自分にしか聞こえない人間の言葉を話す“名探偵ピカチュウ”と出会う。かつてハリーの相棒だったという名探偵ピカチュウは、ハリーがまだ生きていると確信しており……。
観ました、名探偵ピカチュウ。
ポケモンは赤緑青黄金銀まではゲームボーイでプレイしてた所謂初代世代です。この世代にとってポケモンがいかに特別なものであるかってやつですよ。
そんなポケモンを実写!しかもハリウッドってもう観に行かな!見届けなくては!と、公開初日に向かったわけです。
そう、予約したポケモン金銀を発売日に受け取りに行くがごとく!
MY評価:68点
さて、ちょっと低い評価ですが、観れないものじゃない、映画としてダメダメってわけじゃないんですよ!
良いところたくさんあります!
ピカチュウが可愛い!
もうね、完璧!一つ一つの仕草がきゃわいいわけですよ!
バリヤードの尋問シーンはパントマイムを上手く使ってて良かったですね!
謎の女性の正体は意外で驚きました!
エンディングはかなり原作ポケモンを意識してて嬉しくなりました。
とまあ、正直言ってピカチュウが可愛く描けた時点で成功なわけだと思うんです。
ので、ここから先はもっとこうすれば良かったのにって所を挙げていこうと思います。
まずポケモンの造形が良くない。
いや、頑張ってると思いますし、
何というか異物感というか、本当にこういう生き物が生きてるんだろうなって思えないんですよね。
これはデザイン、CGのクオリティ、世界観全てから感じられるものです。
まずデザイン、中途半端に毛を生やせばいいってもんじゃないと思うんですよね。なんか着ぐるみみたいだし、下手すりゃキモい。プリンって風船ポケモンですよね。何で毛生えてるんですか?
CGのクオリティ、ライムシティに到着して色んなポケモン写すんですけど、遠巻きに写したり、ボカしたりで、ああ自信ないんだなと。
戦闘シーンやエイパムから逃げるシーンなんかもごちゃごちゃしてわかりにくいし、自信ないんだなと。
世界観、なんか急にライムシティ行っちゃうもんだからポケモンと人間の距離感がわからない。
一緒に暮らしてるっていうけど、知性はどれくらいあるの?
もうね、わからないことだらけです。
ポケモンをパートナーって言ってるけど、一体しか持たないものなの?
主人公はポケモン要らないって言うけど、普及率は?無くても生きていけるの?
ポケモン好きってなに?将来の夢ポケモントレーナーってポケモントレーナーはどんな職業なの?
ポケモンが居る世界なのに現実の都市とほとんど変わらなくない?
もうね、雑。
これってなまじ現実の世界に寄せすぎてるせいだと思うんですよね。
もっとファンタジーな世界にしてくれたらいいのに。
ストーリーはポケモンである意味がほとんどない感じ。
でもそこを除けばまあ無難です。
ただですよ、あのオチは好きになれないですね。
あれだけ心通わせたパートナーが父親って、、、
どんでん返せばいいってもんじゃないですよ。確かの主人公が言葉がわかる理由にもなりますが、なんていうか、話の落とし所が、、、
主人公はポケモン要らないと言ってたわけですが、ピカチュウとは心通わせたわけです。やっとパートナーを見つけたわけです。それが父親って。
これで彼はまたポケモンのパートナーを失うわけです。
まだ、他人だった方がそいつと友達になるって話もできたもんですよ。父親とパートナーは別もんですよ。
父親とのわだかまりが解消されたってのもピカチュウとの交流のお陰ではないわけですし、なんか、カタルシスがないというか、喜びがないんですよね。
ましてやあれだけ可愛い!って思ってたのに中身が人間だったとは、、、
観てる側もショックでたまらないですよ。
とまあ文句垂れましたが、実際どんな映画だったら満足だったんでしょうか。
キャラクターデザインも世界観も実写向けじゃないわけで、
ポケモンをすごくリアルに作っても、ファンはコレジャナイっていうでしょうし。
そう思うと、これは最適解だったのかもなとも思うわけです。
もういっそのこと、現代にポケモンが現れて、大混乱!ポケモンを元の世界に戻すためにピカチュウと一緒にポケモンを捕まえる!でも良かったのに。
一緒に行ったポケモン好きの友人は満足していたようなので、私が偏屈になってしまっただけなのでしょう。
令和一発目はそんな感じです。
あやしうこそものぐるおしけれ